バリ人の夫と、ハーフの女の子と男の子と4人家族。
2011年11月に家族4人でバリ島に移住。
2017年4月に夫と死別し、現在シングルマザー。
セラピスト、ヨガインストラクター。
現在はバリ島で、ダイアモンドや天然石を使用した
ジュエリーのデザイン制作をしています。


2014年3月31日月曜日

nyupi

バリでニュピを過ごすのは3度目。
今回は自分達のゲストハウスで過ごしています。
ニュピとは、バリヒンズーのサカ暦の第十月の朔日(ついたち)、
つまり10番目の新月の前の日にあたり、月のまったく見えない日で、
だいたい毎年、西暦の3月にめぐってきます。
ニュピは、外出は一切禁止。電気や火を使うことも禁止とされています。
バリ島にいる観光客も皆守らなければならず、
ホテルからは一切出られません。そして夜も電気が外へもれないように過ごします。
店も空港もこの日は全て閉鎖。
観光業を主としているこの国で、普通に考えて店や空港を閉めることは経済的にはかなりの打撃だと思うけれど、宗教行事が一番のこの国では、そんなことおかまいなし。
ニュピに限らず仕事よりも宗教行事が大切なのです。
どこにも行けないなんて退屈。とか、電気や火を使ッちゃいけないなんて
めんどくさい!というような言葉は一切聞いたことがありません。
そして、暗くなってからも、ちょっとくらい電気をつけてもいいや。なんて
思っている人はきっといない位宗教事を守っている。

ニュピ前日はオゴオゴといった悪霊払いのお祭り、3日前にはムラスティというお祭り。
道路を封鎖して各町内会の長蛇の列が海へと練り歩きます。
この行列にはまってしまったら、車は一切動けません。
何時間も待って、皆諦めてエンジンを切り行列が過ぎ去るのを
待つしかありません。
でも誰もクラクションを鳴らしたりする人もいなく、皆静かに待っていた。
外国人も多く住むこの島で、いろんな文化や文明が入ってきている中で、
こんな事をやり通すバリ人って本当にすごいと思う。
しかも、バリ人はお祈り大好きなのでみんな真剣にやっている。
宗教が根強く守られている国は人の繋がりも強いと思った。

もうすでに夜。
どこを見渡しても明かりが見えず真っ暗。
バリ島全土が真っ暗で皆静かに過ごしています。
そして、星がすごいです!!
虫の鳴き声しか聞こえないしとても静か。
不思議な夜です。
一年に一度、こういう日があってもいいなと思います。

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